ファインセラミックス 構造材料一覧

セラロイ-C（炭化珪素）

常圧焼結炭化珪素

セラロイC-400は、緻密なＳｉＣ焼結体で、強度、剛性、硬度が大きく、耐酸化性や耐薬品性に優れているのが特長です。耐熱金属材料の限界を越える１４００℃までの超高温度領域をカバーする耐熱高強度材料として、また最も一般的なファインセラミックスであるアルミナと比較して高強度、高剛性、高硬度、低熱膨張、軽量といった多くの特性を活かした電子関連材料や耐摩耗材料として幅広い分野で利用されています。

再結晶炭化珪素

セラロイSC-Rは、炭化珪素のみの多孔質材料で、高温特性に優れ、軽量化に最適です。

セラロイ-N（常圧焼結窒化珪素）

セラロイ-Nは、1000℃までの強度が大きく、低膨張性、耐薬品性、電気絶縁性に優れています。熱電対保護管、ストーク管などの溶湯アルミ関連、原子力関連など、様々な産業分野で活躍しています。なお、セラロイ-Ｎシリーズにはスタンダードな600タイプと、さらに強度を高めた800タイプをご用意しています。

UD-Ⅱ（MoB-Ni）ホウ化物サーメット

UD-Ⅱは、モリブデンのホウ素化合物ＭｏＢと金属ニッケルを組み合わせた製品です。この製品は、高硬度、高強度の上に、さらに粘り強さが加わった特長のある機能性複合材料です。耐熱性と潤滑性を与えるホウ素化合物と金属を複合させたため、室温から８００℃を超える高温領域まで、他の素材より優れた特性を発揮します。また、冷間領域でも、金属系材料と超硬合金やセラミックスとの中間領域を埋める材料として役立ちます。UD-Ⅱには靭性の優れた５０Ｔタイプと、高温特性・耐食性に優れた３５Ｔタイプの２タイプをご用意しています。

セラボレックスCR （常圧焼結ホウ化ジルコニウム）

セラボレックスは、当社独自の電融合成技術によって生まれた3,060℃という高融点の材料です。
純鉄に匹敵する導電性（比抵抗10^-5Ω・cmオーダー）を有しているため、放電加工を利用した精密加工が可能です。また、アルミ、鉄などの溶融金属や溶融スラグに対して高い耐食性を示します。

ローテック-M（βコージェライト）

ローテック-Mは、当社独自の電融合成技術によって合成したβコージェライト結晶からなるセラミックスです。熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性が高い特長を生かして、冶金用、窯炉用熱交換器、電気絶縁用などの工業用セラミックスとして利用されています。また、低熱膨張性、軽量という特性を生かし、電子関連材料としても利用されています。

ローテック-T（チタン酸アルミニウム）

ローテック-Tは、当社が開発したチタン酸アルミニウム結晶からなるセラミックスです。これまでのチタン酸アルミニウムのウイークポイントだった「焼結しても強度が出ない」「高温で分解しやすい」という2点を改善した上で、新たな特長を備えて誕生しました。その特長とは「熱衝撃に強い」「溶融金属と反応しにくい」「濡れない」の3点です。これらの特長を生かし、現在では非鉄金属溶融炉などの優れた工業用材料として様々な産業界で利用されています。なお、Tシリーズには、耐熱衝撃性をアップさせた粗粒子配合のTCタイプと、機械加工性の良好なTMタイプ（マシナブルセラミックス）の2タイプをご用意しています。