[セラロイ-C] 熱風制御弁
弊社は製鉄会社と共同で、高炉羽口ごとの風量を制御できる熱風制御弁を開発し、1986年以降数多くの納入実績を上げてきました。また、この「セラロイ-C」をキーマテリアルとした熱風制御弁がシステムとして採用されたことで、炉内の安定、炉底耐火物温度の低減や出湯時間の延長といった革新的な新高炉操業法の開発に寄与することもできました。現在も「セラロイ-C」製熱風制御弁の適用が進んでいます。
特徴
- バタフライ型のシンプルな構造。
- 弁体の材質は、当社製の緻密質炭化珪素「セラロイ-C」を使用。高温(1300℃)、高圧(0.5MPa)、高速(120m/s)のガス中においても、ほとんど熱損失なしに熱風の風量制御が可能。
- 「セラロイ-C」は耐酸化性、高温安定性に優れているため、クリープや疲労を起こすケースが少なく、長寿命を実現。
- 駆動軸におけるガスシールは万全。
- 駆動装置には電導アクチュエーターを使用しているため、直流信号による遠隔操作、開度信号の出力も可能。
- カートリッジタイプで装着・脱着が容易な上、ベント管への取り付けも可能。
[セラロイ-C] 高温用セラミックスファン
世界に先駆けて弊社が商品化に成功したセラミックス製のインペラーを有する高温用セラミックスファンです。
弊社が長年にわたり蓄積してきたファインセラミックスの技術と、最新の機械設計技術を駆使して開発に成功した製品です。このセラミックスファンの出現によって約1250℃までの高温ガスを、ほとんど熱損失なしに送風・撹拌できるようになり、これまで不可能であった新たな技術開発が可能となりました。
特徴
- インペラーの材質は、 当社製の緻密質高強度炭化珪素「セラロイ-C」を使用。 1250℃までの高温ガスの送風が可能です。
- 「セラロイ-C」は比強度(強度/密度)が大きい上に、1250℃までは疲労を見せず、また抗折強度も室温の強度とほとんど変わらないため、高温下で高いパフォーマンス(風量900m3/分、吐出圧20kPa at20℃ Air)を発揮します。
- 空気、燃焼ガスはもちろん、水素、一酸化炭素等のガスも送風可能です。ただし、塩素ガス、フッ素系ガス雰囲気下ではご使用できません。
用途
- 炉内撹拌用
- 熱風循環用
- フローティング搬送用
[セラロイ-N] アルミ溶湯部材
緻密で溶融非鉄金属の溶湯に対する優れた耐食性を示す「セラロイN」は、アルミ低圧鋳造用ストーク管、浸漬ヒーター保護管、熱電対保護管、塩素ガス吹込管などに採用されています。特にストーク管は、一端は高温の溶融アルミニウムに浸漬され、もう一端は気体雰囲気下で使用されますので、温度差による熱応力が負荷され、この条件下で割れない強度が必要となります。
アルミ低圧鋳造用ストーク管